山里に暮らす

山里に移り住み、日本の原風景の中で自然や地元の人たちとの共生を楽しむ家族の記録です。

昨日も出猟。雌鹿1頭捕獲。

 昨日は午前中時間が出来たので、様子見がてら歩いて行ける距離の近くの山に入りました。中腹まで登っていくと、まだ新しい鹿の糞や足跡が。立木と同化して待つこと約20分。ペキッ、パキッという枝の折れる音が。さらにガサッガサッとしう落ち葉を踏む音も。しばらくすると約30m前方から大型の雌鹿が姿を現しました。
 ゆっくり、静かに薬室に1発、弾倉に2発の実包を装填します。私の銃はレミントンM870というスライドアクション式。一般によく使われている自動銃だと実包装填時に大きな音がしますが、スライドアクション式だと、手作業で装填を行うため、静かに作業を行うことができ、このような時に重宝します。
 ゆっくりと慎重に狙いをつけ、指を引き金に。そして発砲!
 一発目は見事に外してしまいました。すぐに反転して逃走の体制に入る鹿。すかさず二の矢を放つ私。今度は右足の付け根に命中。後ろ向きに崩れるように勾配を落下していきました。私も鹿が落下した方向に駆け下りていきます。すると沼地に半分埋まるようにしてもがいています。この辺りは今は竹や笹、茨が生い茂り、容易に人が近づけない場所と化していますが、昔は田んぼだったようで、足元はぬかるんでいます。ひざまでの泥に足を取られながら、何とかシカのところまで辿り着き、最後はナイフで止め差しを行いました。
 その後は泥に足を取られながら、笹と茨の中を傷だらけになって大きな鹿を30分以上かけて林道まで運びました。出猟2日目にして今季の初猟果。私としては上出来かな。