山里に暮らす

山里に移り住み、日本の原風景の中で自然や地元の人たちとの共生を楽しむ家族の記録です。

ゼロインの前のボアサイター

 スコープやダットサイトなどを新しく購入したり、銃に装着しなおした時にはゼロインをする必要があります。ゼロインとは照準調整のこと。
 今まで使用していたKFCのガスオートは中間照星しかついていないし、替え銃身もスキート用で、照星、照門とも固定されているので調整のしようがなかったのですが、先日購入したレミントンM870のスラッグ銃身は、オープンサイトとは言え、銃口の照星と調整可能な照門が付いたライフルサイトになっているため、ゼロインする必要があります。
 正確なゼロインをするためには、射撃場で静的射撃をして合わせるのですが、全く照準が合っていない状態で銃を射撃場に持ち込むと、きちんと狙って撃っても標的紙に収まらなかったり、ぜんぜん明後日の方向に弾が飛び、無駄な弾を何発も撃つ羽目になります。
 静的射撃で使用する弾はスラッグ弾と言って、1発が200円前後するため、無駄撃ちは馬鹿になりません。そこで、できるだけ無駄撃ちを避けるために、あらかじめ大まかにゼロインをした上で射撃場に向かいます。とは言え、射撃場以外では狩猟や有害以外の目的で発砲するわけにいきませんので、レーザーボアサイターというものを使います。

 緑色がライフルドスラッグ弾の実包、金色っぽい方がボアサイターです。弾頭部分の穴からレーザー光を出して、おおよその着弾点を示してくれます。ボアサイターには個体差があるようで、中には銃口内で回転させると着弾点のマーカーもぐるぐる回る製品もあるとか。幸い私の愛用品は銃口内で回転させても30mぐらいなら一点を指したままです。
 このボアサイターで大まかなゼロインをしておいた上で射撃場に行って本格的なゼロインを行えば、無駄撃ちが少なくなり、弾代を節約できるということになります。

 照門調整を行う前の写真ですが、向こうの壁まで約15m。実際のマーカーは非常に小さい点ですが、壁にフォーカスが合っていないために、ぼやけて大きく写っています。私は巻き狩りの猟場で使用することがほとんどですので、実用重視で30mで照準調整をします。この状態で照門のウインデージ(左右)、エレベーション(上下)を動かして、レーザー光のマーカーに照準がピタッと合うように調整します。他の製品は分かりませんが、私のボアサイターの光量では30m以上の距離ではマーカーが判別できなくなります。なかなか楽しい作業です。