山里に暮らす

山里に移り住み、日本の原風景の中で自然や地元の人たちとの共生を楽しむ家族の記録です。

スラッグ弾にグリース

 明日、明後日は朝から出猟予定です。今、その準備をしているところです。この写真はライフルド・スラッグという実包(実弾)ですが、弾頭に何か塗ってありますね。なんだと思います?


 実はグリースです。ハンターならやっている人が多いと思います。散弾銃の実包というと何十発、何百発という小粒の弾がたくさん詰まっていると思っている方がほとんどと思いますが、そのような弾では鳥は落とせても(と言っても鴨などはそれでは、まず落ちませんが・・・)、鹿、猪、熊といった大型獣は仕留められません。半矢(手負い)にして逃走されるのがオチです。下手をすると反撃にあう危険性さえあります。そこで、大きな弾が1発だけ詰まったスラッグ弾という実包を使います。
 ところがこのスラッグ弾、数発撃っただけでも銃身の中は鉛カスだらけになり、その汚れ方が半端ではありません。それを防ぎ少しでも鉛の付着を軽減するために、あらかじめスラッグ弾の弾頭にグリースなどを塗っておき、その状態で装填します。こうしておくと、後のお掃除がとても楽ちんになります。
 射撃場に行って現地で実包を購入する時、グリースを忘れてきて、食堂の店員さんに「すみませんがラードありませんか?」って聞いている人を以前見たことがあります。きっとグリースと同様の効果が得られると思いますが、もしかすると発砲のたびに美味しそうな匂いがするのかな?