山里に暮らす

山里に移り住み、日本の原風景の中で自然や地元の人たちとの共生を楽しむ家族の記録です。

猟犬(相棒)たち

 一口に猟犬と言っても、犬種によって得意とする猟が違います。私の相棒は3頭です。


 鹿、猪を起こし、ハンターの方へ追い立ててくれるヒメ(3歳・メス)。屋久島犬です。とても忠実な相棒で、半径1kmぐらいを捜索して獲物を起こし、獲物がいなければ戻ってくる動作を繰り返してくれます。



 左がイングリッシュセッターのアメ(3歳・メス)、右がブリタニースパニエルのゾロ(4歳・メス)。この2頭は鳥猟犬。キジ、ヤマドリ、カモなどをハンターの方に向かって飛び立たせ、撃ち落とした獲物の回収もしてくれます。池の中でもへっちゃらです。


 狩猟の楽しさや醍醐味は、猟犬とのコンビネーションによるところが、とても大きいと思います。言葉がしゃべれなくても互いに意思疎通ができ、人間と犬との間で連係プレイができる。大昔から私たちは犬と協力し合って生きるための糧を得てきたのだなあ・・・そんなことを考えながら山に入っていきます。

忍び猟の一日

 昨日は久しぶりに丸一日忍び猟に出ました。

 とりあえず林道の終わりまで軽トラで乗り入れ、カケ(獣の足跡)を探します。そこからは相棒の嗅覚が頼りです。

 相棒が何かを嗅ぎ付けたようです。そこでリードを外します。一目散に駆け出し、あっという間に見えなくなってしまいました。


 待つこと約15分。首輪の鈴の音と相棒の鳴き声が。すると約20m前方の林の中から一目散に駆け出してくる鹿。雌です!


 パーン!


 スラッグがネックに命中。斜面を転げ落ちる雌鹿。その跡を追って私も斜面を滑りながら駆け下ります。
 足の骨が折れているようで、側溝にはまったまま動けずにいます。すかさずナイフで止め差し。

 心臓を突いて血抜きをした後、内臓を抜いたらスノーボート(プラスチック製のそり)に乗せてロープで引いて軽トラの場所まで運びます。

 重い鹿を運んだら、温かい珈琲でちょっと一息。


 その後も相棒と近場を回ってみましたが、この日はこれ以降の猟果はありませんでした。
 午後3時半ごろに遅い昼食。愛用のアルコールストーブ「トランギア」でチキンラーメン。ワカメ、ネギ、おふの入った「味噌汁の具」という乾燥具材を投入。

 チキンラーメンも煮込んで作るとそこそこ美味しい。いつもはうどん持参で猟に出ますが、昨日はあいにくうどんが切れていました。


 そんなこんなで久しぶりに楽しい一日でした。

相棒ヒメのご飯

 相棒ヒメのご飯は1日2食。


 妻が細かく砕いて冷凍保存してくれた鹿肉や猪肉のフレークは、ご飯に混ぜてタッパーでチン!



 人間が食べても美味しそうなご飯。これも鹿や猪を追いかけてもらうための習慣。



 ヒメちゃん、一気食い!